経済開発庁(EDB)が発表した3月の製造業の生産高は前年同月比4.8%の減少だった。2015年12月に記録された11.9%減以来の大幅減だった。変動の激しいバイオメディカル部門を除外した生産高は8.7%の減少になる。
最も生産が減少したのは電子部門で、15%の減少だった。これほどの悪化は6年ぶり。マレーシア系メイバンク・キム・エン証券のエコノミストは「世界の電子市場の景気循環は悪化していると考えられる。先行き不確実な状況が長引いており、情報技術機器の需要は弱く、半導体出荷には逆風が吹いている」との分析を示した。
電子部門のうち、情報通信機器、デジタル家電の生産は増加したが、そのほかは減少した。データストレージの生産は39%の減少だった。
精密工学部門の生産は13%減少した。化学部門生産は3%減少した。石油、石油化学を含むほとんどすべての業種で生産が減少した。
バイオ医学部門(製薬、医療機器など)の生産は14%増加した。運輸工学部門は2%増だった。航空機保守・修理サービスが増加した。しかし造船、修船需要は少なく、リグ関連業務も低迷した。