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5Gネットワーク展開、2社に免許を交付へ

 
 シンガポール情報通信・メディア開発庁(IMDA)は5月7日、第5世代(5G)無線通信ネットワークの敷設に関する提案の募集を開始した。2社に5G携帯電話ネットワークの敷設免許を交付する計画で、来年中の敷設を目指す。
 
 5G無線通信はマイクロ波を使った技術で、通信速度は4G(第4世代)通信の20倍という容量を持つが、電波の直進性が高まることから、ビルなど障害物の多い都市部では電波が届きにくくなり、多数の小型基地局を数十メートル単位で設置する必要があるとされる。またアンテナから発せられる非電離放射線が人体に悪影響をもたらす可能性も米国などで指摘されている。
 
 イスワラン通信情報相は同日の国会審議で、運転手不要のバス、無人の配送用ドローンなど5G技術の産業面の応用でシンガポールは先頭集団に加わることを図ると表明。技術の輸出も目指すと語った。
 
 入札には、5Gの実証実験を行っているシンガポール・テレコム、スターハブ、モバイルワンが応募する見通しだ。IMDAは3.5ギガヘルツ、26ギガヘルツ、28ギガヘルツ帯の周波数を割り当てる。免許取得者は、免許を持たない通信事業者にネットワーク容量の一部を卸し販売することを求められる。