機械用の視覚システムを開発・製造するTTビジョン・ホールディングスは今年、ペナン州バヤンレパス工業団地にある工場の拡張に400万リンギ(約1億円)を投じる。国内外からの受注増に対応する狙いだ。ザ・サン・デイリーが9日付で伝えた。
工場の面積は現在2043平方メートル。これを今年9月までに4920平方メートルに拡張する。同工場の拡張は今回が4度目。現在は稼働率80%で操業している。
同社は9日、クアラルンプール証券取引所の新興市場である「LEAP」に上場。新規株式公開(IPO)では720万リンギを調達した。株式時価総額は6903万リンギとなっている。
同社の視覚システムはオートメーション機材に据え付けられ、半導体や集積回路の品質検査などに生かされている。また視覚能力を持つ作業用ロボットなどにも活用されている。売上高の約半分は輸出によるもので、これまでに韓国、中国、香港、ドイツ、タイ、米国、シンガポール、フィリピンなどに輸出している。
(提供:亜州ビジネスASEAN)