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経済

2019年5月24日

コングロマリットのKUB、パーム搾油工場を売却へ

 
 コングロマリット(複合企業)のKUBマレーシアは、サラワク州のパーム搾油工場を売却する計画だ。赤字事業を売却して黒字転換を図る戦略の一環で、アブドゥル・ラシム社長によれば、買い手との交渉は大詰め段階。売却額は4548万リンギ(約12億円)を見込んでいる。ニュー・ストレーツ・タイムズが21日付で伝えた。
 
 ラシム社長は、搾油工場の建設には銀行からの借り入れ資金を投入したため財務的な重しとなっているとコメント。またパーム原油価格の下落などで今後も赤字が見込まれることから売却を決めたと話した。向こう2〜3カ月で売却契約を締結できると見通しという。
 
 同社はサラワク州に搾油工場のほかアブラヤシ農園2カ所(計4676万平方メートル)を経営しており、農園については同社が今後も保持する。
 
 同社は昨年、外食子会社のA&Wの全保有株を3400万リンギで売却。今後は農業、情報通信技術(ICT)、エネルギー、不動産、発電に注力するとしている。今年は設備投資などの資本的支出(CAPEX)に4000万〜5000万リンギを投入する計画を立てている。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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