シンガポール動物園、ナイト・サファリなどがあるマンダイ地区を管理するマンダイ・パーク・ホールディングスのバークレー最高経営責任者は5月23日、同地区北東部に開発するリゾート施設の詳細を発表した。宿泊客に動物園の作業場で職員の仕事を手伝う機会を提供するなど、ユニークなサービスを提供する。開業は2023年の予定。
アッパー・セレター貯水池を見渡す区域(4.6ヘクタール)に開発する。建設されるのは、ホテル客室、ロッジ、種のさやをかたどったツリーハウスなどで、客室総計は338室。可能な限り床面を地上より高くし、野生生物が移動できるようにする。全体の設計はシンガポール企業のWOWアーキテクツが受注した。
自然の風を取り入れ、発電にはソーラーパネルを設置するなどエネルギー利用を最大限抑制する。木の伐採も最小限にとどめる。宿泊客と野生動物との望まざる遭遇を避けるため、リゾートの周囲に高さ2メートルの障壁を設置する。野生動物はほとんどが夜行性のため、リゾート内で発生する音が外に漏れないようにする。マンダイ・パーク・ホールディングスが所有し、リゾート運営のバンヤン・ツリー・ホールディングスが運営する。建設工事は入札にかける。
マンダイの総合開発では、ジュロン・バード・パークを来年、ジュロンからナイト・サファリの西側に移転する。雨林公園も整備する。