国際NGO(非政府組織)のセーブ・ザ・チルドレンがまとめた「子どもが最も守られている国」ランキングで、シンガポールは昨年に続き最高の評価を得た。2位以下は、スウェーデン、フィランド、ノルウェー、スロベニア、ドイツ、アイルランド、イタリア、韓国、ベルギーで、アジアから10位以内に入ったのはシンガポール、韓国のみ。
世界175カ国を調査した。下位10カ国は全てアフリカ諸国で、このうち6カ国では紛争が発生しており、子どもを含む住民が難民として生活している。
幼児期の死亡、栄養不良、教育を受ける機会、子ども労働、若年結婚、10歳台での妊娠、紛争を原因とする難民化、子ども殺害事件の8項目を調べた。シンガポールは全項目で最高点だった。
シンガポールにおける幼児死亡率は、1,000人の新生児当たり2.8人(2017年統計)。殺害された子ども(19歳未満)は10万人当たり0.1人(16年統計)。初等・中等学校に通っていない子ども(ドロップアウトを含む)の割合は0.1%。世界全体では、6人に1人近くが学校に通っていない。
シンガポールは国民1人当たりGDP(国内総生産)が多く、公営教育への投資も多いため、子どもが守られる環境が整っているという。