2019年6月4日
4月の輸出1%増、電気・電子伸び3カ月ぶりプラス
マレーシア統計局が3日発表した貿易統計によると、2019年4月の輸出額は前年同月比1.1%増の852億180万リンギ(約2兆2000億円)だった。3カ月ぶりの増加で4月としては過去最高額を記録。全体の4割を占める電気・電子製品が前月のマイナスから1.1%の増加に転じた。
電気・電子製品の輸出は東南アジア向けや欧州連合(EU)向け、米国向けが増加。一方、中国向けは落ち込んだ。ほかの主要品目では、液化天然ガス(LNG)が26.3%増、光学・科学装置が19.5%増と好調。また、石油製品は11.6%増と前月に続く2けた増だった。一方、原油は34.6%減、金属製品は23.0%減、パーム油・パーム油製品は16.7%減と落ち込みが大きかった。
国・地域別では最大のシンガポール向けが11.3%増加。石油製品が伸びた。2番目の中国向けは6.9%減、3番目の米国向けは3.1%増。対日輸出は7.7%増で、LNGや食品、鉄鋼などの増加が寄与した。
全体の輸入額は4.4%増の443億4560リンギと3カ月ぶりのプラス。貿易収支は108億5620万リンギの黒字だった。輸入は資本財が5.7%増、中間財が20.3%増、消費財が18.9%増など。品目別ではアルミニウム・アルミ製品や電気機械などが増えた。
1〜4月は輸出額が前年同期比0.2%減の3212億6430万リンギ、輸入額が0.7%減の2734億5330万リンギ、貿易収支が478億1100万リンギの黒字だった。
(提供:亜州ビジネスASEAN)