シンガポールで31社が経営する270の飲食店で、7月からプラスチックストローの提供をやめる。世界自然保護基金(WWF)の主導になるキャンペーンで、客から要望があった場合、あるいは医療上の理由がある場合にはプラスチックストローを出す。
プラスチックストロー中止運動に参加するのは、フェアモント、ラッフルズなどアコー・グループのホテル内レストラン、バー、シンガポール動物園、ナイトサファリ、リバーサファリ、ジュロン・バードパーク内の飲食施設、パスタマニア、チキン専門店のナンドス、スパ・エスプリ・グループの店舗など。
WWFは「プラスチック・アクション(Pact)」の名称でキャンペーンを行っており、シンガポール環境庁が支援している。WWFは世界最大規模の自然環境保護団体。シンガポールでは毎日推定220万本のストローが消費されている。アコーホテルズでは紙、パスタ、サトウキビ、米を原料とするストローを採用している。
プラスチックの微細破片が海洋に流れ込み、3匹に1匹の割合で魚の内臓に発見されている。プラスチック対策で進んでいるのはアフリカで、34カ国がレジ袋の生産、輸入、販売を禁止している。