2019年6月12日
サラワクに石化複合施設、中石化など50億ドル投資
石油・化学大手の中国石油化工集団(サイノペック・グループ)など中国企業2社が、サラワク州に製油所や石油化学工場を含む石油・ガスコンプレックスを建設する。投資額は50億米ドル(約5,410億円)。中東から調達した原料を加工し、中国や東南アジアに出荷する。国営ベルナマ通信などが伝えた。
2社の関係者が同州を訪れ、10日に州政府と覚書(MOU)を交わした。同州ラワスの敷地400万平方メートルを利用し、早ければ今年第4四半期にも製油所の建設に着手。2022年の生産開始を目指す。製油所の年産能力は1000万トンを予定している。
エチレンなど石油化学品の生産では、深度接触分解(DCC)と呼ばれる技術を使用する。エチレンの年産能力は120万トンを予定。ほかにポリエチレンやポリプロピレンも生産する。
(提供:亜州ビジネスASEAN)