2019年6月26日
過激思想に染まった3人、内務省が身柄拘束などの措置
内務省は6月25日、過激思想に染まった3人に対し治安維持法に基づき相応の措置を講じたと発表した。
イムラン・マハムードという名の無職の男(40)はシリア渡航の意図を持ったことがあり、拘留された。食品配達に携わっていたモハマド・ファイルズ(39)と生産技術者の女、ラシダ・マズラン(62)は移動制限(RO)命令を受けた。ROの対象になった者は更生のためカウンセリングを受けなければならず、転職、引っ越し、海外旅行の際は当局の同意が必要だ。
イスラム問題担当大臣のマサゴス・ズルキフリ氏は「方向を誤った者の行動が、ムスリム共同体が成し遂げてきたことに影を投げかけるのを許容してはならない」と語った。
内務省によると、イムラン・マハムードは2013年、外国の宗教指導者の法話を聞いた後、イスラム国(ISIS)の信奉者になった。しかし17年、ISISが領土を失い始めたことから正当性に疑問を持つようになった。しかし正当なイスラム教指導者が統治する区域の確立を目指す組織とともに戦うのが自分の宗教的責務との思いを持ち続けたという。
ラシダ・マズランは海外における紛争で苦しむムスリムに対する同情から過激グループとオンラインで接触するようになった。ファイルズはシリア内戦でスンニー派ムスリムが殺害された事件に触発された。