国営石油大手ペトロナス傘下のペトロナス・ケミカルズ・グループ(PCG)は6月26日、廃プラスチック再生事業で英国企業と業務提携すると発表した。同事業を手掛ける英プラスチック・エナジー(PEL)と同日に覚書(MOU)を締結。低品質の廃プラを、PELが開発した高純度プラスチック新素材に再生する事業を計画する。
まず共同で事業化調査を行い、マレーシア国内で再生施設建設の可否を判断する。実現すれば、PCGは生産した新素材を環状ポリマーの原料に使用。東南アジアで初めて、廃プラから高純度プラスチックを生産する石油化学メーカーになるという。環状ポリマーの生産は、ジョホール州ペンゲランにある石油ガス統合コンプレックス(PIC)で行う。
PELは熱嫌気性の技術を用いた廃プラ再生技術で特許を保有。スペインの2カ所で再生工場を操業している。
(提供:亜州ビジネスASEAN)