ドローン(無人飛行物体)の運航に関する規則の検討を委託されている諮問パネルは、特定の重量以上の重さのドローン所有を登録制にすることを提案する方針だ。
5月に設置された諮問パネル(12人構成)の委員長は、シンガポール空軍パイロットだったティモシー・デソウザ氏で、来年、政府に提言を行う予定だった。しかし6月18日と24日、チャンギ空港でドローン侵入事件があり、7本の便が方向転換を余儀なくされ、50余りの便に遅れが生じた。
この結果を受けデソウザ氏は、提言作業を3~4カ月前倒しする意向を表明。年内に提言をまとめ、政府に提出すると述べた。チャンギ空港で事件を起こした犯人は逮捕されていない。同氏はドローンが航空機に衝突、あるいはエンジン室に入るようなことがあれば大惨事は免れないと語った。
昨年度、シンガポール民間航空局(CAAS)は539者に1年間有効なドローン運航免許を交付。シンガポールでは空港または空軍基地から5キロ以内でのドローンの無許可での操縦、また高度61メートル以上の空での操縦は禁止されている。
パネルは一般市民や業界から意見を募った後、提言をまとめる。登録は購入時に義務付けられることになりそうだ。