2019年7月3日
セ州がエアバスと交渉、航空機解体事業を誘致
首都圏セランゴール州の州政府は、航空機解体事業の呼び込みに向け、仏エアバスと交渉を行っている。アミルディン・シャリ州首相が先週明らかにしたもので、実現すれば、東南アジアで航空機解体事業を行う初のケースとなる。国営ベルナマ通信が伝えた。
同州首相によれば、交渉は向こう6〜8月カ月続く見通し。現在は解体に適した場所を探している段階だという。
解体事業では通常、航空機に使われるオイルなど液体の処理や、主翼や補助翼、降着装置、キャビンの取り外し、また残りの部品の再販に向けた改修などが行われる。部品を再販する場合には認証を得て、新品よりも競争力のある価格で販売する。
航空機解体の世界市場規模は昨年9700万米ドル。年率6〜7%成長していくと予想されており、2027年には1億8000万米ドルに上るとみられている。
(提供:亜州ビジネスASEAN)