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5月の輸出2.5%増、パーム油など伸びる

 
 マレーシア統計局が7月4日発表した貿易統計によると、2019年5月の輸出額は前年同月比2.5%増の841億4510万リンギ(約2兆1900億円)だった。2カ月連続の増加となり、伸び率は前月から拡大。パーム油や木材・木製品の輸出増が貢献した。ただ、主力の電気・電子製品は中国向けの不振で微増にとどまった。
 
 パーム油・パーム油製品は7.6%増加。輸出価格が16.1%低下したものの、輸出量が20.8%増と好調だった。木材・木製品の輸出額は15.0%増えた。電気・電子製品は0.5%増え、輸出全体の34.9%を占めた。中国向けは10.6%減だったものの、他地域のプラスでカバーした。一方、輸出量の減少で石油製品の輸出額は15.5%減、原油は20.0%減だった。
 
 輸出先別ではインド向けや米国向けの増加が大きかった。最大のシンガポール向けは2.6%増。石油製品の輸出が伸びた。中国向けは2.2%減少。電気・電子製品のほか、パーム油・パーム油製品も落ち込んだ。対日輸出は7.8%減少した。
 
 全体の輸入額は1.4%増の750億6270万リンギと2カ月連続のプラス。全体の6割を占める中間財が6.4%増えたほか、食品・飲料の増加などで消費財が10.9%増だった。貿易収支は90億8240万リンギの黒字だった。
 
 1〜5月は輸出額が前年同期比0.3%増の4053億6270万リンギ、輸入額が0.3%減の3485億1600万リンギ、貿易収支が568億9340万リンギの黒字だった。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN