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気候変動から国を防御、排水路改善に2年間で4億ドル

 
 シンガポール政府は気候変動対策を強化する。マサゴス・ズルキフリ環境・水資源相の7月17日の発表によると、今後2年間に4億Sドル(約317億円)を投じ排水路の保守整備、改善を行い、冠水に対処する。別に1,000万Sドル(約7億9,470億円)を海水面情報の研究に充てる。
 
 マサゴス氏は、政府だけでは対策は不十分で国民の参加が欠かせないと述べた。資源再利用の改善を図るため、市民が中心の作業グループを設ける。50人の国民を動員する計画で、この活動に参加を希望する国民を募る。
 
 シンガポール気象庁の気候研究センター(CCRS)によると、海水面が高めの状態において、満潮と大波が同時に発生するというまれなケースでは、海水面は通常時より4メートル近く上昇し、低地の沿岸地帯が水に飲み込まれる可能性がある。
 
 マサゴス氏は、さらに想像を進めれば、海上がしけで、大波が押し寄せ、内陸部では暴風雨が発生し、雨水を排水路で処理しきれないという極めて稀なケースもあり得ると警戒を国民に呼び掛けた。
 
 海水面の上昇を研究するのはCCRSで、より正確な海水面上昇を予想する能力を構築する。