人材開発省傘下の法定機関ワークフォース・シンガポール(WSG)は7月22日、航空関連産業で働く労働者の技能・技術力引き上げを支援するプログラムで賃金補助を増額すると発表した。
発表会見でジョセフィーヌ・テオ人材開発相は、経済が低迷するなか、航空産業は雇用保持で重要な存在だと説明した。支援強化で恩恵を受けるのは、シンガポール航空(SIA)、SIAグループの格安航空会社スクートおよび地上業務のSATS。今回実施するのは専門職転換プログラム(PCP)を強化した再配置PCPで、約100人の労働者に受給資格が生じる。
フルタイムで働く社員が同一の組織内で、より高い地位、職階につけるよう、技術・技能研修を施すプログラムで、受講する社員の賃金の最大70%(上限は月4,000Sドル;約32万円)を、通算6カ月間支給する。国民または永住者であることが受給の条件。年齢40歳以上の社員の場合、交付額は賃金の最大90%(上限は月6,000Sドル;約48万円)。航空宇宙工学の修了課程は技術専門学校のリパブリック・ポリテクニックが提供しており、PCPの管理にも当たる。
政府は、物流、エネルギー、管理会計、海上輸送の分野でもPCPを提供している。