シンガポール・テレコム(シングテル)とタイのアドバンスト・インフォ・サービス(AIS)の通信大手2社が、スマートフォン(スマホ)を使った電子決済サービスで日本進出を果たした。シングテルの発表によると、7月25日からシングテルの電子決済システム「ダッシュ」の利用者はキャッシュレスでの買い物が可能になった。
シングテルとAISが構築した決済同盟は「ヴィア」で、訪日観光客向けに強いQRコード決済のネットスターズと提携した。ヴィアは自国以外でも決済アプリが使えるよう、システムを共通化した電子決済業者の連合で、タイ(カシコーン銀行のKプラス)、インドネシア(リンクアジャ)、マレーシア(アシアタ・デジタルのブースト・マレーシア)の決済アプリも参加する。
ネットスターズが提供するスターペイは国内の決済アプリのほか、中国のウィーチャットペイやアリペイに対応しており、加盟店では1台の端末で複数の決済アプリでの支払いが可能だ。このスターペイとの提携でヴィア加盟アプリも、スターペイを扱っている店舗での決済が可能になるという。ファミリーマート、マツモトキヨシなど10万店がスターペイを利用している。ヴィアの電子決済利用に手数料はかからず、為替手数料は低く抑えられる。