2019年7月29日
イレカと中国中車、都市交通システム販売で合弁
インフラ・不動産開発のイレカ・コーポレーションは23日、中国の鉄道車両最大手、中国中車(CRRC)と都市交通事業の合弁会社を設立すると発表した。CRRCグループが開発した車両や運行システムなどを、マレーシアを含む東南アジアの政府機関などに売り込む。
CRRC傘下でイレカと資本提携するCRRC・UTヨーロッパと同日、合弁契約を締結した。資本金1500万リンギ(約4億円)で新会社モビルスを設立する計画。イレカが51%、CRRC・UTヨーロッパが49%を出資する。
合弁会社は特に、CRRCが開発した「スマートレール快速運行システム(ART)」と呼ばれる電車の販売に力を入れる。路面に白線で書かれた仮想レールをセンサーで読み取って走る電車で、線路を敷設する必要がないため建設費用を抑えられるという。
CRRC・UTヨーロッパは2017年にイレカの株式8.48%を取得し、事業面での協力について協議してきた。
(提供:亜州ビジネスASEAN)