2019年11月29日
家電のダイソンが元発電所に入居、国際本部として利用
家電メーカーの英系ダイソンは、元発電所だった記念建造物セント・ジェームズ・パワー・ステーションを賃貸する契約を、持ち主の政府系メープルツリーと交わした。国際本部として利用する。
ダイソンは建物全部を賃借する。延べ床面積は11万平方フィート。シンガポール初の石炭火力発電所で、1927年に操業を開始し76年に運転を停止した。その後は改修を経てナイトクラブなどナイトライフの施設として昨年9月まで利用された。
現在は改修中で、ダイソンは2021年に入居する。本部機能設置に伴い、エンジニアと研究者の数を現在の2倍の700人にする。
ダイソンの商品は特にアジアで人気が高く、昨年度の連結決算の利益は11億ポンド(約1,556億円)だった。
昨年10月、電気自動車製造工場をシンガポールに建設する計画を発表したが、採算が取れないとして取りやめを最近決定した。
セント・ジェームズ・パワー・ステーションがあるアレクサンドラ地区には、グーグル、シスコ・システムズ、ユニリーバなどが事務所を構えている。
ダイソンの社員数は世界全体で1万4,000人。シンガポールでは1,200人が働いている。