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廃棄物処理の800スーパー、無駄を排した新工場を開所

 
廃棄物処理・加工の800スーパーは12月2日、1億3000万Sドル(約104億円)を投じトゥアス・サウスに建設した、統合型エネルギー・資源回収工場を開所した。
 
バイオマス発電プラント、スラッジ(汚水処理の際の沈積物)処理プラントなどで構成しており、ある活動で発生する副産物のエネルギーをほかの業務に利用するという循環型施設だ。
 
バイオマス発電プラントでは月200万キロワット時の電力を生産しており、電力の一部はスラッジ処理に利用する。こうした無駄の削減で、年間1200万リットルのディーゼル油の節約になるという。
 
800スーパーは工場の設計、資材調達、建設を専門業者に委託せず、自社で行った。こうしたプロジェクト管理の経験が、海外進出を試みる時に役立つと考えている。
 
多様な活動からどうエネルギー利用を組み合わせるかの経験を積むことも、海外進出に役立つ見通しだという。
 
余剰エネルギーの利用では家畜飼料の生産に乗り出す。湿り気を持った麦芽、大豆かすを乾燥し、飼料の原料とするもので、スラッジ焼却の際に発生する蒸気を穀物の乾燥、消毒に利用する。
 
副産物の熱を利用し、液体、ガス類、化学薬品の輸送・貯蔵に使うコンテナタンクを温めるサービスも開始する。