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経済

2019年12月9日

商業・住宅ビルのホテルへの転換が加速、規制緩和で

 商業ビルや高層住宅のホテルへの改修・転換が増加している。ごく最近ではフレグランス・グループがアレクサンドラ・ロードのオフィスビル「フレグランス・エンパイア・ビル」、リアン・ベンがウィルキー・エッジビルのホテルへの転換を都市再開発庁(URA)から許可された。
 
 改修ブームの背景に、ホテル開発用地の価値上昇、将来的なホテル客室不足がある。URは2014年7月以降、ホテル新規開発やホテル用地でない場所でのビルのホテルへの用途転換申請をほとんど許可しなかったが、18年8月、規制を緩和した。
 
 ブームに乗っているのがフレグランス・グループで、エンパイア・ビル(旧NOLビル)のほか、ホー・チアン・ロードの「タワー15」のホテルへの転換も許可を取得した。2つの集合住宅ビルの跡地も統合し、ホテルを建設する。
 
 エンパイア・ビルは1,000室のホテルに改修する。タワー15跡地では、25階建て807室のホテルを建設する。
 
 セレギー・ロードでは、12階建て商住複合ビルのウィルキー・エッジを買収したリアン・ベンとアプリコット・キャピタルが、増設、改修で540室のホテルを整備する。
 
 このほか、クレイグ・ロードのチャイナタウン・プラザを買収した企業は306室のホテルを、商業施設を含むホテル開発を許可された。
  
 ワールドワイド・ホテルズ・グループが買い取ったショート・ストリートのゴールデン・ウオール・センターもホテルに改修される。
 
 不動産仲介のJLLによると、開発されるホテルの多くは中クラスのものが多い。労働力を高級ホテルほど必要とせず、客室清掃などの業務も外注で済ますことができ、利益率が高級ホテルより高いからだ。

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