2019年12月10日
MRTアンモキオ駅にロボット警備員、高度監視カメラを搭載
シンガポール陸運庁(LTA)はMRT(地下鉄・高架鉄道)アンモキオ駅に警備用ロボット2台を配備した。OB1FORC3型とK3NOBI型のロボットで、高性能監視カメラ、センサー、映像分析能力を搭載している。LTAと、MRT運営業者のSMRTによる緊急時対策の一環だ。
ロボットを開発したのはワンベリー・テクノロジーズ。ロボットは駅周辺をパトロールし、疑わしい人物、放置されている物がないか警戒の目を光らせる。乗客も、金属探知機ゲートでの検査、所持品のX線検査を受けるなど緊急時対策に協力した。
K3NOBI型ロボットは7月に、サンズ・エキスポ・アンド・コンベンション・センターで開かれたインターポール(国際刑事機構)会議で、監視、コンシエルジュ業務に活用された。
ロボットは昨年2月から、ニュートン、ホーランド・ビレッジ、ジュロンイースト、ハーバーフロントの各駅に試験配備されている。
LTAは、政府系防衛機器メーカーのSTエンジニアリングが開発した身長1.6メートルのロボットもホーガン駅に試験配備した。カメラ7台、全地球測位システム(GPS)、レーザー光を使ったセンサーを装備したロボットで、指定した範囲をパトロールする。
ワンベリーは既にロボット警備員を1,500台余り、稼働させている。配備数をさらに増やす計画で、7月に3000万Sドル(約24億円)の資金調達を行った。