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経済

2019年12月25日

ショッピーを運営する米上場のSea、株価が急騰

 ニューヨーク証券取引所に上場するシンガポール企業Sea(旧ガリーナ)の株価が急騰しており、米市場に上場する外国銘柄では通年で、アリババやJDドットコム(京東商城)以上の、最大の上昇幅になる見通しだ。
 
 Seaはゲーム部門のガリーナと電子商取引プラットフォームのショッピーを運営している。2月末に発表した2018年第4四半期決算の収益が市場予想を33%上回ったことから株価が上昇に転じ、12月23日までの今年の上昇率はなんと244.6%。
 
 ブルームバーグのアナリスト、カンターマン氏によれば、10月にリリースのゲームの売り上げが好調で、2020年も好調を維持するという。
 
 ショッピーの立ち上げは15年で、シンガポール、台湾、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピンで支配的地位を築きつつある。しかしオンラインショッピングの販売は増加したが、利益には結び付いていない。
 
 17年の上場以来、決算は赤字続きだ。しかしブルームバーグが意見を聞いた8人のアナリストのうち7人が買いを推奨している。電子商取引部門の収入はこの先、顕著に増加すると予想しているためだ。
 
 今年1~9月期の電子商取引関連の収入は5億2,610万米ドル(約575億円)だが、サッカーのクリスティアーノ・ロナウドをイメージキャラクターに起用するなどマーケティング費用がかさみ、経費は6億2,780万米ドル(約686億円)だった。
  
 しかしテイクレート(プラットフォーム上での取引金額のうち、運営企業の取り分の割合)は改善しており、投資家は利益率の拡大を見込んでいる。

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