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政治

2020年1月28日

外国人による永住権取得、資産家の相続人も申請が可能に

 シンガポール経済開発庁(EDB)は外国人投資家が永住権(PR)資格を取得できる「グローバル投資家プログラム」(GIP)を改定した。3月1日以降、新たに3つのタイプの投資家がPRを申請できる。
 
 GIPはシンガポールへの投資を条件にPRを外国人に付与する仕組みで、永住資格を餌にした投資誘致政策。2004年に導入した。
 
 改定により新たにPRを申請できるのは、富豪の相続人など事業の継承者、成長が顕著な企業の創業者、およびファミリーオフィスの経営者。ファミリーオフィスとは、一定規模の資産を保有する一族を対象に、一族の恒久的な繁栄を最終目標とし、資産運用や事業継承の財務的な管理計画を立案・実行する外部機関。
 
 運用資産が2億Sドル(約160億円)超の、シンガポールを拠点とするファミリーオフィスに250万Sドル(約2億円)かそれ以上、委託する投資家もPRを申請できる。
 
 これまでは、新規または既存事業に、あるいはシンガポールを拠点とする企業に投資するGIP認定ファンドに250万Sドル以上を投じる者がPRを申請できた。
 
 事業継承者、既存事業所有者の企業は一定額以上の年商を上げることを求められる。ファミリーオフィスは社員を10人以上雇用しなければならない。

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