2020年2月5日
新型コロナウイルスで初の国内感染、学校は多人数の集まりを中止
初の新型コロナウイルスの国内感染があった。政府の4日の発表によると、感染が確認されたのは、中国人ツアー客がよく訪れるラベンダー地区の漢方保健商品店、ヨン・タイ・ハン(永泰行)の2人の店員と、このうちの1人にメードとして雇用されている女性、およびこの店にツアー客を案内しているガイドの計4人。店を訪れた中国人客は既に帰国した。
別に新たに2人の感染も確認された。武漢からスクート航空のチャーター便で退避帰国した92人のうちの2人で、この結果、シンガポールで感染が確認された人は24人になった。
保健省は、国内感染は局地的としているが、「広く地域社会に感染が拡大する可能性」(ガン・キムヨン保健相)もあり、人と人の接触を必要最小限に減らす措置を講じる。
子ども、高齢者が感染しやすいことを考え、学校では休み時間をずらす。多数が集まる活動や合宿を取りやめる。高齢者介護施設でも多人数での集まりや遠足を中止する。
国立伝染病センターに入院していた中国人感染者のうち1人が同日退院した。治療では一部の患者に、エイズウイルス薬を投与した。エイズウイルス薬が新型コロナウイルスの患者に有効だったとの報告がタイからなされており、中国では臨床試験が行われている。