シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPドローンを利用した船上への貨物配達を開始、1回目はビタミン剤2キ...

社会

2020年4月29日

ドローンを利用した船上への貨物配達を開始、1回目はビタミン剤2キロ

ドローン(無人飛行機)による貨物輸送がシンガポールで初めて行われた。荷物はビタミン剤2キロで、ドローンはマリーナ・サウスふ頭を離陸し、2.7キロ離れた海上に停泊しているイースタン・パシフィック・シッピング(EPS)の船に届けられた。飛行時間は片道7分。
 
 エフ・ドローンズ社が所有するドローンで、5キロ離れた地点に最大5キロの荷物を輸送できる。同社はシンガポール民間航空局(CAAS)から国内で初めて免許を取得した。配達の際の飛行時間は平均15分以内。
港湾では現在、原動機付の小型の船(ランチ)が大型船乗組員の上陸、食料・荷物の運搬に使われており、最大2トンの荷物を輸送できる。
 
 エフ・ドローンズのニコラス・アン最高経営責任者によれば、陸上でのドローンによる輸送は騒音が嫌われる可能性があるが、海上であればそうした心配は不要だ。
 
 EPSはエフ・ドローンズと1年契約を交わした。200回、貨物を輸送してもらう。ほかにもドローン輸送に関心を示した海運会社はあったが、契約に至らなかった。
 
 エフ・ドローンズが使用しているドローンは購入品だが、独自開発も行っており、重量5キロの荷物を最長50キロ、運べる。年末に商業運用を開始する。重量100キロの貨物を運べるドローンも開発する。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPドローンを利用した船上への貨物配達を開始、1回目はビタミン剤2キ...