2020年6月2日
クアラルンプール・シンガポール高速鉄道、年末まで凍結
クアラルンプールとシンガポール西部を結ぶ全長350キロの高速鉄道(HSR)計画が年末まで延期される。コー・ブンワン運輸相のフェイスブックへの投稿によると、マレーシアのアズミン・アリ上級相から延期の要請があり、同意したという。
マレーシア側は計画内容の変更を希望しており、変更案を協議する期間として年末までの事業延期を要請したという。延期はこれが最後。マレーシア側は商業面、技術面の変更を希望しており、近い将来、協議を再開する。協議はテレビ会議方式で行われる予定だ。
HSRはマレーシアがナジブ政権時代の合意プロジェクトで、当初は2026年の完工が計画されていた。しかしマレーシアで政権交代が起き、2度目の首相となったマハティール氏が財政難を理由に事業縮小を提案し、両国は約2年間の凍結で合意していた。
シンガポール運輸省は「HSRは両国の接続性、国民同士のつながりを強める、相互に利益となるプロジェクトだ」とする声明を発表した。