2020年7月22日
ジョホールバルとウッドランズを結ぶ快速鉄道、月末に協定締結へ
マレーシア・ジョホールバルとシンガポール北部ウッドランズを結ぶ快速鉄道(RTS)計画について、両国は30日に協定を交わす。
マレーシアのウィー・カション運輸相が21日、「両国はRTSに関する協議を終えた。3件の協定に署名する」と発表した。両国の首相が立ち会い、マレーシア・シンガポール連絡橋であるコーズウエーで署名式が行われるという。
マレーシア側は交渉の延期を3度にわたり要請し、今回が最後の延期。ウィー氏の発言を受けシンガポールのコー・ブンワン運輸相はフェイスブックへの投稿で、「6カ月にわたりほぼ毎日、テレビ会議を利用しマレーシア側と集中的に協議を重ねてきた。時には深夜に及んだ」と明らかにした。協定書の原案は既に作成されており、両国政府の承認を経て締結される。
同事業では、2国間政府協定、鉄道運営会社SMRTとプラサラナ・マレーシアによる合弁運営事業体の組成協定、両国政府が同事業体に運営権を付与するコンセッション協定の3件が締結される。
RTSの距離は4キロで、ジョホールバルに建設される高架ターミナルのブキチャガルと、トムソン・イーストコースト線のウッドランズ・ノースMRT駅間を走行する。輸送能力は最大で1時間片道1万人。来年1月の着工、2026年末の完工が予定されている。
事業費は推定12億1,000万Sドル(約934億円)で、車庫は当初計画のシンガポールンのマンダイではなく、ジョホールバルに整備される。