2020年8月31日
自転車需要が急増、一部商店では品不足に
新型コロナウイルスの流行を背景にサイクリング人気が高まっており、世界的なサプライチェーンの寸断で一部の店では品不足が起こっている。
自転車小売店の関係者によると、5~7月の販売台数は前年同期より50%増加した。OCBC銀行のカード利用で見ると、第1四半期の自転車店における売買は前年同期比68.5%増の8,740件だった。
イタリアブランドの自転車を扱うサイクルワークスのタン経営者によると、自転車購入意欲の急増は小売店のだれも予想しなかったこと。
小売店が閉鎖を命令された期間中はオンライン注文が増えており、デカスロン(シンガポール)の5月のオンライン販売台数は前年同期の2倍強だった。行動制限解除後も売れ行きは好調で、6月は前年比64%増、7月は47%増だった。ヘルメットは売り切れ、中国からの入荷は10月だという。
ソーシャル・ディスタンシングを守りつつ、健康を保つ手段としてサイクリング人気が高まった。このため最も売れたのはエントリーレベルの自転車だった。
シンガポールは自転車利用者の絶対数が限られているため爆発的な売れ行きとはならなかった。それでも折り畳み式自転車のブロンプトンは人気を集めた。