2020年9月1日
上場企業の第2四半期決算、利益は47%減少
シンガポール取引所(SGX)上場企業のうち、8月28日までに第2四半期決算を発表した134社の利益合計は25億8,800万Sドル(約2,014億円)で、前年同期比47.3%の大幅減だった。ウイルス禍を理由とする経済活動の制限、外国との人の往来の制限が影響した。
同134社のうち、黒字は72社、赤字は62社。黒字会社のうち増益が30社、減益が25社、赤字から黒字に改善が15社だった。赤字会社のうち、赤字拡大が15社、赤字縮小が29社、黒字から赤字に転落が18社だった。
前年同期は283社が黒字、135社が赤字だった。企業総数に差があるのは、四半期決算の報告が義務から任意になったため。
ストレーツ・タイムズ指数(STI)構成銘柄のうち、3大銀行(DBS、OCBC、UOB)はいずれも減益。最も業績が悪化したのは航空需要急減の影響を受けたシンガポール航空で、11億Sドル超(約856億円)の赤字を計上した。空港地上業務のSATSも赤字だった。
不動産投資信託(REIT)では、ショッピングモールを資産とするREITが利益を減らした。経済・社会活動を制限する「サーキットブレーカー」の影響を受けた。
工業不動産を資産とするREITは強靭さを示した。メープルツリー工業トラストは12%の増益、メープルツリー物流トラストは6%の増益だった。