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安全な国とトラベルバブルを構築の用意、空運てこ入れで運輸相

 シンガポールは新型コロナウイルスの感染の懸念がない国・地域との間で、感染を防止しつつ隔離期間なしで一般旅行客が感染検査後、すぐ行動できるようにするトラベルバブルを構築する計画だ。オン・イエコン運輸相が6日の国会で明らかにした。
 
 香港はシンガポールを含む複数の国とトラベルバブルを構築する計画を発表しており、シンガポールとして前向きに回答した。近く交渉を開始する意向だ。
 
 オン氏は1日の入国者数を制限することで感染のリスクは減らせると述べた。このためシンガポール入国希望者には空路利用による入国の許可申請、取得を義務付ける。
 
 旅行業てこ入れは空運のハブとしてのチャンギ空港の地位回復が狙いで、オン氏は「最優先の取り組み課題」と述べた。このため空港を運営するチャンギ・エアポート・グループ(CAG)とシンガポール航空(SIA)への支援は惜しまないという。
 
 かつて旅客数で世界7位だったチャンギ空港も現在は58位に転落した。旅客数は通常の1.5%。シンガポールは国内便がない点がほかの空港にない弱みだ。
 
 冬休みの12月には海外旅行が可能になるのでは、と期待している世帯もあるが、オン氏は「期待には沿えない」と年内の海外バケーションは無理との認識を示した。