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シンガポール海峡で連続して海賊行為、被害はなし

 シンガポールの南方海上に位置するシンガポール海峡の東行き航路で日曜夜から月曜未明にかけ、連続して3件の海賊行為があった。それぞれ近接した場所で発生した。しかし乗組員と海賊との対峙はなく被害もなかった。アジア海賊対策地域協力協定(ReCAAP)情報共有センターが発表した。
 
 これで10月の同海峡での海賊事件は6件になった。月ベースで今年の最多。1月からの累計は28件で、24件が東行き航路で発生した。
 
 海峡の長さは105キロで、ジョホール州の南方、インドネシアの北方に位置しており、シンガポール港に出入りする多数の船舶が利用している。
 
 10月に起きた事件ではいずれも侵入者と乗組員との対峙はなく、1つの事件で救命浮標と溶接棒が盗まれた以外は、被害はなかった。
 
 日曜深夜から月曜にかけて海賊の侵入を受けたのは、インドネシア領バタム島ノンガサポイント近くを航行していたばら積み貨物船3隻。海賊は貨物船に横付けし不法侵入したが、いずれも船長が警報を鳴らしたところ姿を消した。事件は午後11時9分から翌朝午前1時半の間に起こった。ReCAAPは日本が主導する組織。