2020年11月27日
今年の東南アジアにおけるIPO、1位はタイで2位がシンガポール
会計監査法人デロイトがまとめた、東南アジア6カ国における10月中旬までの新規株式公開(IPO)統計によると、最大市場はタイ証券取引所で、23件のIPOがあり調達した資金は計39億米ドルだった。
2位のシンガポールは8件で調達資金は8億5,200万米ドル(11億4,000万Sドル)だった。タイでの調達額はシンガポール、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナムの合計(25億米ドル)を上回った。
タイのIPOで調達規模が大きかったのは順に、百貨店、スーパーマーケット経営のセントラル・リテール、包装材最大手のSCGパッケージング、ゴム手袋のスリ・チャン・グラブの3社。
シンガポール取引所ではここ数年、不動産投資信託(REIT)の上場が多かったが、REIT以外のもので今年はナノフィルム・テクノロジーズ・インターナショナルの上場が特筆されるという。3億4,500万米ドルの資金調達だった。
東南アジア6カ国全体ではIPOは100件で、64億4,000万米ドルの資金調達となった。