2020年12月8日
世界経済フォーラム、来年はシンガポールがホスト国に
世界経済フォーラム(WEF、本部スイス)は特別年次会合を来年、シンガポールで開催する。欧州における新型コロナウイルス感染の流行(パンデミック)を考慮しての決定で、パンデミックからの世界の回復を話し合う、初の世界指導者層の会合になるという。
開催決定を受けシンガポール通産省は7日、シンガポールのパンデミック対策に対する信頼を示すもので、会議・展示会産業の振興に役立つとの声明を発表した。
WEF設立者のクラウス・シュワブ会長は「特別年次会合は、世界的なパンデミックが起きて以降、実業界、政府、市民組織の指導者が初めて実際に顔を合わせる場となる。今年発生した断絶に対処するには官民協力がこれまで以上に必要とされる」と述べた。
年次会合は通常、1月にスイスのダボスで開催され、約3,000人が参加する。シンガポール会合の日程は5月13日~16日。WEFがスイス国外で開催されるのは2002年のニューヨークに次いでわずか2度目。
恒例の「ダボス週間」では、WEFは1月25日~29日の日程でオンライン会合を開催する。4月には東京でテクノロジー・ガバナンス・サミットを開催する。
シンガポールは感染防止対策を講じた上で、多数が参加する見本市を成功裏に開催している。