マレーシア統計局は3月24日、2021年2月の消費者物価指数(CPI、2010年=100)が122.5となり、前年同月から0.1%上昇したと発表した。前年同月を上回るのは12カ月ぶり。生鮮食品と政府による価格統制品を除くコア指数の上昇率は0.7%で、前月から横ばいだった。
12品目のうち7品目がプラスだった。最も伸びが高かったのは雑貨の1.6%で、これに食品・非アルコール飲料が1.4%で続いた。通信は横ばいだった。一方、4品目がマイナスで、下落幅が最大だったのは運輸のマイナス2.0%。ただ前月のマイナス5.1%から下げ幅が縮小した。他に住居・水道光熱費がマイナス0.8%、衣類・履物がマイナス0.4%、レストラン・ホテルがマイナス0.3%だった。
CPIは前月比で0.3%上昇。最も伸びたのは運輸で2.3%。これに住居・水道光熱費と家具・家庭用品が0.2%で続いた。
なお20年通期のCPIは前年比で1.2%下落した。マレーシア中央銀行は、21年について、原油価格の上昇に伴い、2.5%上昇すると予想している。
(提供:亜州ビジネスASEAN)