マレーシア統計局が29日発表した貿易統計によると、2021年2月の輸出額は前年同月比17.6%増の875億6,710万リンギ(約2兆3,100億円)だった。前年同月を上回るのは6カ月連続で、伸び率は前月(6.6%増)から加速。電気・電子製品やゴム製品などの主要品目が引き続き好調だった。輸入額は12.7%増の697億410万リンギ。貿易収支は178億6,300万リンギの黒字だった。
品目別の輸出額は、全体の4割超を占める電気・電子製品が25.5%増と、2桁の伸びを維持した。ゴム製品は2.9倍に拡大。新型コロナウイルス流行に伴うゴム手袋の需要増を背景に、電気・電子に次ぐ2番目の輸出規模となっている。一方、鉄鋼は20.4%減と大幅なマイナスだった。
主要国・地域への輸出額では、最大の中国向けが35.8%増加。電気・電子が43.8%増、石油製品が83.8%と急伸した。国別で2〜4位のシンガポール、米国、欧州連合(EU)も2桁増を記録。対日輸出は2.4%増だった。
輸入は燃料が落ち込んだものの、資本財が39.0%増、消費財が17.6%増などと拡大。品目別では電気・電子が14.0%増、鉄鋼が1.4%増などだった。国別では最大の中国からが63.4%増となり、全体の2割超を占めた。機械や金属製品、輸送機器の輸入が2倍以上に拡大した。日本からの輸入は10.6%増だった。
1〜2月の累計は、輸出額が前年同期比11.7%増の1,771億9,260万リンギ、輸入額が6.6%増の1,427億2,710万リンギ、貿易収支が344億6,550万リンギの黒字だった。
(提供:亜州ビジネスASEAN)