2021年3月31日
20年の医療機器輸出25%増、コロナで需要拡大
リム・バンホン副貿易産業相によると、2020年のマレーシアの医療機器輸出額は前年比24.9%増の299億9,000万リンギ(約7,960億円)だった。新型コロナウイルスの流行に伴う世界的なゴム手袋需要の拡大が輸出を押し上げた。国営ベルナマ通信が3月29日付で伝えた。
主な輸出品目は、手術・検査用手袋や医療器具、カテーテル、注射器、針など。手術・検査用手袋の輸出額は51.9%増の170億7,000万リンギと全体の5割以上を占め、米国やドイツ、日本、中国などに出荷された。また、手術用マスクは5倍の611億リンギに拡大。香港や中国、イタリア、シンガポールなどへの輸出が多かった。
貿易推進機関のマレーシア貿易開発公社(MATRADE)は21年、334の輸出促進事業を実施する計画。特に医療・医薬の高付加価値分野で輸出企業の育成を図る。
(提供:亜州ビジネスASEAN)