2021年4月5日
3月の購買者景気指数、49.9に上昇=IHS調査
英系情報会社IHSマークイットは、2021年3月の「マレーシア工業購買担当者景気指数(PMI)」が49.9となり、2月の47.7から上昇したと明らかにした。
IHSは、新型コロナウイルス「Covid-19」の流行が続く中、需要の低下、供給不足などが続いている影響で生産量や新規注文の指標は過去5カ月で最も高い水準となったが、未だにに低い水準にとどまっているとした。また国内の消費者や企業、海外からの需要も低い傾向にあると指摘。しかしアジアや米州などからの注文が回復している企業もあったと明らかにした。
一方で雇用指標は2020年3月以来初めて上昇した。製造業者の間で、新型コロナ流行の終結への期待や需要の回復など、今後について明るい見通しを持ち始めていることが伺えた。
3月の投入コストは、原材料や輸送コストが値上がりしたことで、10カ月連続で上昇した。投入コストのインフレ率は過去4年間で最も高い水準になった。そのためコストを転化する動きもあったという。
マレーシアPMIは製造業者約400社の購買担当者を対象としたアンケート調査に基づいたもので、▽新規注文▽生産量▽雇用▽サプライヤー納期▽在庫——の5つの指標の加重平均で算出。50を判断の分かれ目としてこの水準を上回る状態が続くと景気拡大、逆に50を下回る状態が継続すると景気減速を示している。
(提供:ASIA INFONET.COM)