シンガポール統計局が4月5日発表した2021年2月の小売業売上高指数(名目、17年=100)は83.6となり、前年同月比で5.2%上昇した。指数の上昇は25ヵ月ぶり。消費が伸びる旧正月の時期のズレが影響しており、1〜2月だと前年同期比1.2%低下のマイナスにとどまっている。
14業種のうち8業種がプラスだった。観光客の減少で落ち込みが続いていた時計・宝石(34.1%上昇)と衣類・履物(31.6%上昇)は3割を超える上昇。娯楽用品(13.9%上昇)も2桁のプラスだった。一方、食品・アルコール飲料(1.6%低下)は前月(46.3%低下)から改善したものの、12ヵ月連続の落ち込みとなる。
2月の小売売上高(推計)は5.2%増の372億5,200万Sドル(約3060億円)。うちネット通販が占める割合は10.1%と、9ヵ月ぶりの低水準だった。食品飲料サービス売上高(推計)は3.5%減の6億9,900万Sドルだった。
(提供:亜州ビジネスASEAN)