2021年4月8日
東海岸鉄道がクラン港直接乗り入れ、建設費14%増
マレーシア政府は、中国の広域経済圏構想「一帯一路」の一環で進められている東海岸鉄道(ECRL)建設案件について、建設費を約14%増額する中国側の提案を受け入れた。クラン港の主要コンテナターミナルであるノースポート(北港)とウエストポート(西港)に直接乗り入れることで、総延長を従来計画の640㎞から655㎞に延ばす。ザ・スター・オンラインが4月6日伝えた。
ECRLはクアラルンプール近郊のクラン港から東部沿岸のクアンタンを経由し、マレー半島北東部クランタン州のタイ国境までを結ぶ。従来計画では、クラン港の内陸側の入り口に当たるジャラン・カスタム駅を始発駅としていたが、ノースポートとウエストポートからコンテナをトラック輸送する必要があるため、各ポートへの延伸を決めた。なおジャラン・カスタムからノースポートまでは24㎞、ウエストポートまでは6㎞だ。
延伸により、建設費は従来の440億リンギ(約1兆1,700億円)から500億リンギに増える。既に中国交通建設(CCCC)が着工しており、今年1月時点の進ちょく率は20.37%。2026年の開通を目指す。路線の運営は、財務省傘下のマレーシア・レール・リンク(MRL)とCCCCの折半出資会社が手掛ける予定だ。
(提供:亜州ビジネスASEAN)