2021年12月23日
11月CPIは3.3%上昇、3カ月連続で加速
マレーシア統計局は12月22日、2021年11月の消費者物価指数(CPI、2010年=100)が124.0となり、前年同月から3.3%上昇したと発表した。上昇は10カ月連続。上昇率は前月の2.9%を上回り、3カ月連続で加速した。生鮮食品と政府による価格統制品を除くコア指数は0.9%上昇し、前月から0.2ポイント加速した。
12品目のうち10品目で上昇率がプラスだった。最も伸びが高かったのは運輸の12.7%。原油高の影響が出ている。これに住居・水道光熱費が3.4%、食品・非アルコール飲料が2.7%、家具・家庭用品が2.6%で続いた。通信は横ばい。唯一下がったのは衣料・履物でマイナス0.4%だった。
CPI上昇率は前月比でプラス0.2%。8品目がプラスとなり、食品・非アルコール飲料が0.6%で最も伸びた。衣料・履物など4品目は横ばいだった。
マレーシア中央銀行は、21年通期のCPI上昇率(前年比)をプラス2.0〜3.0%と予想。原油の値上がりが指数を押し上げるとみている。20年はマイナス1.2%だった。
(提供:亜州ビジネスASEAN)