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経済

2022年3月31日

チャンギ空港、第2ターミナルを段階的に再開へ

 チャンギ空港第2ターミナル(T2)は、今年から順次再開される予定である。
 
 T2のアップグレードは、Covid-19の大流行による乗客数の減少のため2020年5月に閉鎖された後、この2年間の大半を費やして進められていた。
 
 S・イスワラン運輸相は3月30日(水)、同じく2020年5月から閉鎖されているターミナル4についても、比較的短期間で再開できると述べた。
 
 しかし、ターミナルの再開は、他のさまざまな状況次第である。人手も含めて大きな経費がかかるので、一度に1つ、2つのゲートを開ければいいというものではない。私たちが本当にしなければならないのは、乗客の流れを次の段階に飛躍させること。第1ターミナルと第3ターミナルは、今後も空港が旅客の流れを管理する中心的なチャネルであり続けるとイスワラン氏は述べた。
 
 巨大なチャンギ空港第5ターミナル(T5)の計画に関するメディアからの質問に対して、イスワラン氏は、Covid-19による挫折にもかかわらず、旅客数は引き続き増加するというのがシンガポールの評価であると述べた。
 
 また、この成長は特にアジア太平洋地域に存在するとし、業界も同様の見解を持っている。長期的な視野に立てば、このケースはより明確になる。当局はそのための作業を行っており、いずれ発表する予定だという。
 
 この発言は、T5の建設中止から2年が経過するのを前にしたものである。当時の運輸大臣コー・ブンワン氏は、2020年6月に、Covid-19の大流行が航空部門にどのような変化をもたらすかが不透明な中、政府はT5の建設を少なくとも2年間休止すると発言していた。
 
 彼はそのとき、政府は航空部門がどのように変化するかを研究し、新たな安全要件を考慮してT5の設計を変更すると述べた。
 
 T5は2030年頃の完成を予定していた。サッカー場約667面分に相当する広さで、航空旅客数の増加に伴い、将来的に空港のキャパシティを確保するために計画されたものである。
 
 初期段階では年間5,000万人の旅客に対応する予定であった。これは、T2の改良工事と合わせて、チャンギ空港の総旅客処理能力を年間約1億4千万人にまで引き上げることになる。

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