2022年5月18日
4月の輸出6.4%増、中国向けは落ち込む
シンガポール企業庁が5月17日発表した2022年4月の輸出額(石油と再輸出を除くNODX)は、前年同月比6.4%増の170億3,084万Sドル(約1兆5,800億円)だった。プラスは17ヵ月連続だが、伸び率は前月の7.7%から縮小。新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が各地で実施された中国への輸出が8カ月ぶりに前年を割り込んだ。
電子製品(12.8%増)は17ヵ月連続のプラス。電子の5割を占める集積回路(IC)が13.4%増となり、全体をけん引した。台湾向けが312.3%増、マレーシア向けが94.6%増と急伸した。一方、プリント回路基板アセンブリー(PCBA)は8カ月連続の前年割れだった。非電子製品(4.6%増)は8カ月連続のプラス。特殊機械(6.9%増)や計測機器(18.4%増)、船舶構造物(305.6%増)などの伸びが寄与した。
主要国・地域への輸出は、最大の中国向けが10.6%減と低調。電子製品、非電子製品とも2桁の落ち込みとなった。2番目に大きい米国向け(10.0%増)は特殊機械の好調で2ヵ月連続のプラス。日本向け(10.6%増)は10ヵ月連続で前年同月を上回り、電子製品(1.7%減)が落ち込む一方、非電子製品(14.0%増)がプラスを維持した。
(提供:亜州ビジネスASEAN)