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鉄道車両ハルタスマ、ペナン島でケーブルカー事業

 鉄道車両の製造や鉄道システムの構築などを手がけるハルタスマは、ペナン島の観光地でケーブルカーの建設を進める。州政府と官民連携(PPP)方式で行うもので、投資額は2億5,000万リンギ(約77億円)。ザ・スター・オンラインが12月15日付で伝えた。
 
 観光名所であるペナン・ヒルに新たなケーブルカーを敷設する。ゴンドラ車両を43台導入し、毎秒6メートルの速度で運用。輸送能力は1時間当たり1,000人とする。事業は設計・建設・資金調達・運営・移転(DBFOT)方式で、期間は30年。ハルタスマは、オーストリアのロープウエー製造大手ドッペルマイヤーと組んで事業を進める。
 
 チョー・コンヨー州首相は、現地で100年前に開業した既存のケーブルカーに加え、新たな観光の目玉になると期待を示した。
 
 政府はこの案件について、当初は2021年1月を期限に事業者から提案を募った。ただ新型コロナウイルス流行を受けて22年11月末に延期。ハルタスマの提案が選ばれた。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN