シンガポールは、中国との国境開放と航空路線の回復に向け、「慎重かつ調整された」アプローチを維持し続けると、S・イスワラン運輸相は1月9日（月）、シンガポール民間航空局（CAAS）がこれらの申請を評価しており、順次承認していくと国会で述べた。
しかし、以前の他の国々と同様に、一般的な公衆衛生評価、チャンギ空港の容量、効率的な運用を確保する能力を考慮しながら行われる。
中国とシンガポールの間には、航空路線を回復させる大きな余地があるにもかかわらず、このようなアプローチが取られているという。
しかし、目先のことだけを考えれば、急騰することはないだろう。可能性は低いと思うが、足踏み状態になるわけでもない。また、Ng Ling Ling（Ang Mo Kio GRC）議員の質問には、両国間の旅客数が流行前の水準に戻る時期について明言しなかったが、私たちの願いは、本当に体系的に、調整しながらこれを行うことであると述べた。
イスワラン氏によると、2022年10月末時点で、中国とシンガポールを結ぶフライトは週25便だった。現在、中国とシンガポールの間には、最近承認された北京への2便を含め、週38便が就航しており、チャンギ空港では1日平均5～6便が運航している計算になるという。
これは、Covid-19以前にシンガポールと中国を結んでいた便の10％以下であり、現在のチャンギ空港の総取扱便の約1.5％に相当する。
同様に、シンガポールは現在、中国から1日700〜1,000人のインバウンド客を受け入れており、これは現在チャンギ空港の1日の総到着数の約1％〜1.5％にあたる。
イスワラン氏は、中国から到着する旅行者の60％以上が、シンガポール国民、永住権保持者、長期滞在者であると指摘した。
中国が国境を再開するにあたり、チャンギ空港が増便を管理する能力を持ち、航空会社に明確さと確実さを提供し、乗客に安全でスムーズな体験を保証するために、この慎重なアプローチを継続する。シンガポールは中国と長年にわたる多面的な関係を享受している。安全かつ秩序ある方法で航空便の接続を回復することは、両国にとって利益となることであると述べた。
メルビン・ヨン氏は、中国でのコロナウイルスの状況が悪化していることから、シンガポール交通省（MOT）が空港でのCovid-19対策を一時的に強化する計画があるのかどうか質問した。
これに対し、イスワラン氏は、最近世界的にCovid-19の感染者が増加していることを踏まえ、乗客と接する業務や清掃業務を行うすべての空港職員に対し、個人防護具（PPE）の要件を強化したと述べた。
CAASによると、1月3日以降、空港ターミナルの公共エリアで到着客と接する人は、外科用マスクの着用が義務付けられている。同様に、公共の場でのトイレ掃除は、サージカルマスクと手袋の着用が義務付けられているという。
これらのPPE要件は、以前はトランジットエリアで働く人にのみ適用されていた。
CAASの企業開発・緊急対策担当ディレクターのピーター・ウィー氏によると、業務範囲にもよるが、約3万5,000人の空港職員がこの変更の影響を受けているという。
イスワラン氏は国会で、チャンギ空港ターミナル3のラッフルズ・メディカル・グループのクリニックに、空港職員が予防接種を受けられる施設も新設されたことを明らかにした。空港で働くほぼすべての職員は、ファイザー社のバイオテック、モデナ、ノババックスのワクチンを少なくとも3回、またはシノバック社のコロナバックを4回接種し、最低限の予防措置をとっているとのこと。約半数は最新の予防接種を受けている。
さらにメルビン・ヨン氏は、機内汚染のリスクを減らし、ウイルスの拡散を防ぐ第一線として、シンガポールに入国するすべての便でマスクの着用を義務づけることを検討してはどうかと質問した。
これに対し、イスワラン氏は、中国発の便ではすでに乗務員にマスク着用が義務付けられており、中国も出入国便でマスク着用を義務付けている。マスク着用に関する我々の一般的な姿勢は、出発国または到着国の要件に従うというものなので、機内でのマスク着用が義務付けられている国へ行く場合は、航空会社はそのようにアドバイスする。一般的に、我々はマスク着用プロトコルを、シンガポール保健省（MOH）と共同で作成した国内向けのものと一致させており、逸脱または例外とすべき重大な理由がない限り、今後もその方法で運用すると述べた。
中国との航空便の接続回復に向け「慎重かつ調整された」アプローチを維持
