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1月の小売売上高1%減、11ヵ月ぶり前年割れ

 シンガポール統計局が3月3日発表した2023年1月の小売業売上高指数(名目、17年=100)は107.9となり、前年同月比で0.8%低下した。前年同月を下回るのは11ヵ月ぶり。自動車販売の落ち込みが要因で、自動車を除くと2.1%増だった。
 
 14業種のうちマイナスは6業種。車両購入権(COE)発行枠の減少に伴い自動車(23.5%低下)が19ヵ月連続の前年割れとなったほか、需要が減退した家具・住宅設備(13.5%低下)も2桁のマイナスだった。また、前月まで新型コロナ禍からの回復で大幅に伸びていた時計・宝石(5.6%低下)が2年ぶりに落ち込んだ。一方、食品・アルコール飲料(36.3%上昇)や衣類・履物(23.7%上昇)は引き続き大幅なプラスだった。
 
 1月の小売売上高(推計)は0.8%減の42億2,900万Sドル(約4290億円)。うちインターネット通販が占める割合は11.5%となり、前月から1.5ポイント低下した。食品飲料サービス売上高(推計)は21.8%増の10億1,500万Sドル。旧正月があったことで大幅に伸びた。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN