2023年3月6日
自宅前に自販機を設置、配達員やゴミ収集人に無料で飲み物提供
シングラップに住むエリック・チャイアムさんとその家族は、フードデリバリーの配達員やその他の労働者が自由に飲み物を飲めるように、自宅の前にソフトドリンクの自動販売機を設置した。
1月に設置されたこの自動販売機は、最初の1ヵ月でフードデリバリーの配達員、郵便配達人、そして作業にやってきた人々に637杯の飲み物を提供した。
一般開業医のチャイアムさんは、自宅に食べ物や郵便物を配達に来た人々に、家にいなくても冷たい飲み物を提供できる方法を探していたという。
私たちは家族でたくさんの配達サービスを利用しているので、普通は、配達員に飲み物を提供するようにしていますが、いつも彼らに会えるわけではない。そこで、チャイアムさんと家族は、昨年11月にこの自動販売機を購入、それをTYVMdrinks(Thank You Very Much Drinks)と呼んでいる。
チャイアムさんは、これは、炎天下や雨天時にもかかわらず、いつでも食べ物を運んできてくれる彼らに感謝する意味も込めて家族全員で行っていると述べた。
子供たちは、自動販売機のロゴやステッカーのデザイン、Instagramなど主に企画とマーケティング、妻は飲み物を選んで注文する役割を担当している。
自動販売機の設置と飾りつけには約3,000Sドル(約30万3,000円)かかり、飲み物のコストは1本あたり50セント以下という。
週に2回、交代でドリンク補充をするほか、家族で食事をしながら、購入するドリンクの数や種類、そして、より良くするための方法などを話し合っている。
チャイアムさんは、改善する方法の1つは、他の人々がこの配達員のために飲み物を買うことができるペイ・イット・フォワード・システム(PIF)を設定することだと述べている。
この自動販売機が、提供したい人たち以外が利用していることも気づいているという。
チャイアムさん、誰でも飲めるのではなく、その人が配達員であるかどうかを判別するようなシステムを作りたい。そうすれば、悪用されることも少なくなると述べた。
この自販機はネット上でも話題になって、勿論、親切なコメントをもらうことが励みになっているが、何といっても、これを使う配達員やドライバー、サービスマンの笑顔を見ることが一番のやりがいであるという。