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社会

2023年4月3日

9階建て、太陽光発電の葬儀場「ウッドランズ・メモリアル」オープン

 シンガポール最大の葬儀場であり、東南アジア初の太陽光発電式葬儀場が4月1日(土)にウッドランズで開業した。
 
 ウッドランズ工業団地に建設された9階建てのウッドランズ・メモリアル複合施設は、さまざまな大きさに対応できる14の無宗教ホールを備え、最大1,000人のグループを収容することが可能である。
 
 24時間営業の施設は、床面積1万㎡で、屋根は完全に太陽光パネルで覆われており、年間16万8,000kw時のエネルギーを発生することが出来る。これは、866の4ルームのハウジングボード世帯に十分な電力を供給するのに相当する。
 
 3階は葬儀場、2階は霊安室となっており、3階には170台以上の駐車スペースを持つ立体駐車場がある。
 
 さらに、2023年6月には、庭園にある冷房付きの霊園も複合施設の一部としてオープンする予定である。
 
 2020年の国家環境庁の入札で落札されたウッドランズ・メモリアルは、高齢化社会に対応するため、また、近い将来予想される住民死亡数の増加に備えて、同庁が今後10年間で展開する4つの複合葬儀場の最初の施設となる。
 
 ウッドランズ・メモリアルのゼネラルマネージャーであるベン・ハウ氏は、シンガポールの死亡者数は、2020年には毎年2万2,000人、2040年には約4万人に増加すると予測されいると指摘した。
 
 「建物のデザインには、多くの人々が死後施設に関連付ける不安感を取り除き、悲嘆に対して有益なものにするために、非常に注意が払われている」と、ハウ氏は土曜日のメディア声明で述べた。
 
 ウッドランズ・メモリアルの最高責任者であるジェイソン・ポー氏も家族や訪問者のストレスや不安を軽減するために、通夜堂の外側に緑豊かなエリアを設計に取り入れた。また、ウェイクホールには個室の休憩室やシャワー設備があり、冷たい飲み物を入れる冷蔵庫とホットドリンクディスペンサーが備えられたパントリーも用意されている。「私たちは、シンガポールにおける死後施設のあり方について新しい視点を提供したいと考えていて、ウッドランズ・メモリアルが、シンガポールの将来の葬儀場の基準になることを願っている」と述べている。
 
 このほか、マンダイ・ロード、ブキ・バトック通り23の工業地帯、アンモキオ通り63のSBSトランジットのバス発着所付近の3ヵ所に葬儀場を計画中である。

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