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経済

2023年4月17日

第1四半期のGDP成長率0.1%、過去2年で最低

 

 貿易産業省は4月14日、2023年第1四半期の実質国内総生産(GDP、速報値)成長率を前年同期比0.1%と発表した。9四半期連続のプラスだが、前四半期の2.1%から減速。新型コロナウイルス流行後に初めてプラス成長となった21年第1四半期以降では最も低い伸びとなった。世界的な物価高による需要減退を受け、製造業の落ち込みが加速したことが響いた。
 
 成長率を産業別にみると、製造業がマイナス6.0%で前四半期のマイナス2.6%から下げ幅を拡大し、全体を押し下げた。建設業はプラス8.5%、サービス業はプラス1.8%とプラス成長を維持したものの、共に前四半期から減速した。
 
 製造業では輸送エンジニアリングを除く全ての分野で生産が縮小した。サービス業では、観光業の回復などで宿泊・外食・不動産・管理支援サービスが6.7%と高い伸びだが、前四半期の9.0%からは減速。情報通信・金融・保険・プロフェッショナルサービスは減速しながらも1.9%のプラスを維持したが、卸小売り・運輸・倉庫はマイナス1.1%と下落に転じた。
 
 第1四半期の成長率は季節調整済み前四半期比でマイナス0.7%。3四半期ぶりのマイナスとなった。産業別では建設業がプラス1.8%、サービス業がプラス0.3%に減速し、製造業はマイナス5.2%と2四半期ぶりのマイナスに転落。サービス業では宿泊・外食・不動産・管理支援サービスがプラス1.5%だが、卸小売り・運輸・倉庫と情報通信・金融・保険・プロフェッショナルサービスはともにマイナス1.0%だった。
 
 貿産省は2月、23年の成長率予想を0.5〜2.5%に据え置くと発表。中国の新型コロナ関連規制緩和が国内の観光や航空などに好影響を与えると予想する一方、世界的な景気低迷で半導体などの輸出は鈍化するとみている。

 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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