2023年4月18日
3月の輸出8%減、マイナス幅は縮小
シンガポール企業庁が4月17日発表した2023年3月の輸出額(石油と再輸出を除くNODX)は、前年同月比8.3%減の175億9,070万Sドル(約1兆7,700億円)だった。前年同月を下回るのは6ヵ月連続。ただ、前月まで続いていた2桁減からは改善し、金額は22年8月以降で最高だった。電子製品(22.3%減)の大幅減が続く一方、医薬品(26.8%増)が2ヵ月ぶりのプラスに転じた。
電子製品は8ヵ月連続のマイナス。同分野の5割近くを占める集積回路(IC、28.6%減)で3割前後の落ち込みが続いているほか、プリント基板アセンブリー(PCBA)と消費者電子製品は1年以上にわたって前年割れとなっている。非電子製品(4.7%減)は、6ヵ月連続で前年同月を下回った。医薬品がプラスだったものの、非貨幣用金(39.1%減)や石油化学品(23.1%減)が大きく落ち込んだ。
主要国・地域への輸出額は軒並みマイナス。前月に最大輸出先だった中国は14.1%減少し、米国に抜かれ国別2位となった。石油化学品や医薬品、ICが大きく落ち込んだ。対日輸出は7.2%減と、8ヵ月ぶりの前年割れで、電子製品が31.3%減、非電子製品が1.2%減。一方、米国向けは非電子製品の拡大で13.2%増えた。
(提供:亜州ビジネスASEAN)